泌尿器科

前立腺外来のご案内

前立腺外来について

前立腺がんは男性の罹患率で、わが国では、もっとも多い癌です。血液検査PSA(前立腺特異抗原)と前立腺生検の普及により前立腺がんの診断と早期発見が可能となり検診としてわが国でも多くの施設で行われています。宇治病院では4月から前立腺がん小線源療法1200例以上の経験を有し、前立腺がんの診断・治療に多くの実績をもつ岡本医師が赴任されました。これを契機に令和2年7月より泌尿器科において岡本医師による経会陰式超音波前立腺生検を開始しました。

2021 年 8 月から多くの患者さんから待望していただいていた小線源治療を宇治病院で開始する運びとなりました。

前立腺がん小線源外来

8月2日より前立腺がん治療密封小線源治療を開始しました

前立腺がんの治療方法は、①監視療法、②放射線療法(a:外照射療法 b:小線源療法)、③手術療法、④ホルモン療法があり、がんの進行や病期により単独療法又は併用療法が選ばれます。当院では2021 8 月より、放射線療法の密封小線源治療を開始しました。密封小線源治療は、放射線を出す線源を前立腺内に挿入して内部から放射線を照射してがんを治す治療法です。当院での前立腺がん密封小線源治療は、治療時間は80分位で終わり、前後3日間の入院を要します。多数症例の密封小線源治療経験を有する岡本圭生医師が担当されます。治療をご希望される患者さんは当院泌尿器科までお問い合わせください。

 

岡本圭生医師の小線源治療についてはkeisei-okamoto.netを御覧ください。

【ごあいさつ】

宇治病院で2020 4 月から泌尿器科を担当しております岡本圭生です。小生は長年、前立腺がんの診断と治療に携わってまいりました。この中で大学病院で前立腺がんに対する小線源療法を1200 例以上の方におこなってきました。その中で「すべては前立腺がん患者さんとそのご家族のために」をミッションに掲げ、前立腺がん患者さんとご家族にとっての切なる希望である再発のない前立腺癌治療の確立と普及を実践してきました。 長らくお待たせいたしまいたが2021 8 月2日から多くの患者さんから待望していただいていた小線源治療を宇治病院にて開始しました。前立腺がんの診断と治療については慌てて治療方法を決定する前に、何よりもまず正しい知識を持っていただくことが極めて重要です。そのうえで初回の治療選択が何よりも重要であることを理解していただきたいと願っています。小生の小線源治療を希望される方は下記メールアドレスまで直接ご連絡いただければご相談させていただきます。このため宇治病院では前立腺がんの診断・治療に関する前立腺小線源外来もおこなっていますので遠慮なくメールでお問い合わせください。

参考資料:

  • 治療法の選択にあたり、知っておきたいこと ~再発のない治療を目指して~

   https://www.youtube.com/watch?v=vrVvR7mg0XU

  • ラジオ日経│前立腺がんと診断されたら 第3回 第4

   http://www.radionikkei.jp/zenritsusen/

  • 前立腺がんフォーラム:NHK エデュケーショナル 放射線療法の項

   https://www.nmp.co.jp/seed/forum/index.html

  • Business Journal│増加する男性の前立腺がん、再発率わずか2%の画期的な治療法「岡本メソッド」

   https://biz-journal.jp/2018/11/post_25481.html

  • Business Journal│前立腺がん、手術後の非再発率99%の小線源治療、画期的な「岡本メソッド」確立

   https://biz-journal.jp/2020/04/post_149587.html

 

岡本圭生医師宛メール  k-okamoto@uji-hosp.or.jp

経会陰式(えいんしき)前立腺生検について

我が国でおこなわれている前立腺生検のほとんどは経直腸生検と呼ばれる方法です。

この方法は前立腺がん検診が米国でおこなわれるようになった30年以上前に始まったもので簡便であることから世界中で汎用されています。しかしながら経直腸生検には2つの欠点があります。

  1. 直腸粘膜を通じて生検を行うため大腸菌が前立腺内に侵入し感染症を惹起する可能性がある。近年は抗生物質に耐性を持つ大腸菌が増えているため 場合によっては敗血症という命に係わる合併症をおこすことがあります。
  2. 経直腸生検では前立腺の直腸寄りからしか前立腺組織が採取できないため前立腺全体の癌の分布や浸潤を正確に知るには不十分ですつまり正確な前立腺がんの診断をするためには経直腸前立腺生検は十分ではないことが懸念されます。

前立腺生検以上の観点から宇治病院では新たな前立腺生検の方法として安全で痛みがなく 診断が正確で前立腺全体の癌の分布を知ることができる経会陰生検を1泊2日で実施することとしました。この方法は一般の泌尿器科では採用されていない生検方法です。

また腰椎麻酔でおこなうため痛みもなく安全な検査方法です。検査は大学病院で前立腺がん小線源療法を1200例以上の経験を持ち、全国からの多数の患者さんに対する前立腺がんの診断・治療に実績をもつ岡本医師が実施します。

至適で再発のない前立腺がん治療を行うためにもMRIと経会陰生検を組み合わせた正確な前立腺がんの診断をおこなうことがとても重要です。前立腺がんが心配な方は遠慮なくご相談ください。

経会陰式(えいんしき)前立腺生検について

出典:ブルークローバー・キャンペーン小冊子 http://pcecjapan.wix.com/blueclover

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